2009-07-03

親子って 〜聴かずに死ねるか!《第九話》〜

親子といっても“子別れ”とか“真田小僧”とか
“親子酒”とか“親子茶屋”じゃぁありません。

金原亭馬生(十代目)
“目黒のさんま”

そもそも、金原亭馬生(十代目)を初めて聴いたのが“目黒のさんま”。
しかも、とある出張時、機内の全日空寄席にて。
しかも、イヤホンを耳に突っ込んだ時には殿様はもう馬上の人。

だもんで・・・
「えっ? 志ん生の“目黒のさんま”か?!」とびっくり。
いやー機長な、いや貴重な音源じゃん、と思いつつ聴いていくと、
「ん、志ん生の音源にしては聴き取りやすいなー」
で、サゲの後のアナウンスで、金原亭馬生(十代目)と分かった。
まぁ、これも勿論貴重な音源なんだけどね。

貫禄、の“目黒のさんま”であり、
今までになく笑えた“目黒のさんま”でした。
勿論、到着までに、もっかい聴きましたよ。
音源のみということは、噺家の仕草や表情が見えないんですが、
各シーンが自然と頭に浮かんでくる、
そんな一席でした。

志ん朝(三代目)と比べると、
志ん生にそっくりな印象なんです、馬生(十代目)の方が。
勿論、音源だけでのハナシですが。

親子って、似てくるところは様々なんでしょうが、
馬生(十代目)も志ん朝(三代目)も、
大酒呑みなとこは志ん生そっくりだったそうですが、
二人とも長寿なとこは似なかったようで、残念です。
親子って、そんなモンなんでしょうか。

現在、馬生(十代目)よりも志ん朝(三代目)の方が、
評価が高いようですが、
お二人とも、生で聴きたかったなぁ、と思うわけであります。




「晩酌は手酌に限る!(やせ我慢・・・)」

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